立候補者の中から誰に入れるのか、というのを決めるにあたって、
取り敢えずその候補者の何を見るか。
まずほとんどの人がプロフィールを見るかもしれないし、
人によってはポスターだけ見て決める、というチャレンジャーもいるかもしれない。
そんな中で、比較的初期の段階で候補者について知ることになるのは(大体の)年齢だろう。
年齢が意外に大事なワケ
恋人選びじゃあるまいし、年齢で決めていいのか、と疑問に感じるかもしれない。
でも、意外に大事なんだな、コレが。
そんなの年齢差別じゃないか、と思われるかもしれない。
その通り。今からお話しするのは、完全な年齢差別である。
でも、それは仕方がない。そもそも全ての候補者を差別なく平等に扱う、なんてムリだ。
そもそも、ヒトを選ぶ=選挙という行為自体が、完全な差別なのだから。
結論から言うと、あなたがもし若ければ、迷いなく、なるだけ若い候補者を選ぶべきだ。
若い世代がいかに政治家が高齢だったばっかりに損をし続けてきたかは、「『シルバー民主主義』を知る!」をよく読んで欲しい。
『シルバー民主主義』というのは、ヒトは自分に有利なように動く、という大原則に基づく。
そしてその結果、どんどん(税金を含む)社会の利益が先取りされ、そのツケ(=借金)が若い世代に先送りされ、まさに「年寄りのケツを拭く」役目がどんどん押し付けられている。
何でこんなことになってきたかというと、結局は政治家が年寄りの顔色ばかり見てきたからだ。
この構図をひっくり返す、というのは大仕事だ。それができる人物がいるとしたら、よっぽど高齢者層に恨みを持ってるか、自分自身が若い=被害者か、ぐらいだろう。
で、前者はあまりにも不健全だし、そもそもそういったヒトを見つけるのは相当難しいので、結局は後者、つまりできるだけ若い候補者を選べ、ということになるのだ。
「キレイごと」が通用しない現実
ムリに若い候補者を選ぶより、未来を見通せるビジョンを持った候補者を選べばいい、政治には経験も重要だから、若いだけで選ぶと失敗する。
と、書くともっともらしい反論が聞こえてきそうだ。
でも、騙されてはいけない。こうした「キレイごと」は、実はこれまでにさんざん言われてきた。こうした「政治には経験が必要」みたいな使い古されたレトリックに騙され続けた結果、高齢者のための長近視眼的な政策が次々と繰り出されてきたのだ。
もういい加減、持続可能な社会、サステナブルな社会をつくる「覚悟」を持とう。
それでも経験がない政治家ばかりで大丈夫なのか、という声に、決定的な一打を。
今の政治を動かしてるのは、政治家じゃない。役人だ。
政治家を全員未経験者に差し替えても、日本の政治は十分機能する。問題ない。
我々には優秀な役人がついている。
極端に言えば、全員未経験者どころか、政治家ゼロでもOK。
幸か不幸か。
ま、このことは別の大きな問題なのだけど、それはまた、別の話。