「入れたい候補がいない」のワケと白票

白票も立派な一票?!

選挙に行かない理由として、「入れたい候補がいない」とか「支持する党がない」というのがある。
そこで、「白票を投じる」というのをオススメする人がいる。
「白票を投じる」、というのは、あえて投票用紙に何も書かずに投票する、ということだ。

確かに、白票も立派な一票、という考えは諸外国でも一般的で、投票したい候補者がいないときに、白票を投じる有権者は結構いる。
一見、意味がない行為のように思えるけど、実はそうじゃない。
投票時に、白票かそうじゃないかをチェックされるわけじゃないので、白票も一票としてカウントされる。そして白票が○○○○票ありました、と投票結果が公表される。
白票は、入れたい人がいない、ということの意思表示であり、立候補者全員に対する「No」を突きつけたことになる。
そもそも会ったこともないヤツを一人選ぶ、なんてムズかしいコトをしなくてすむし、こりゃいいわ。

政治家予備軍の精神構造

だが、特に日本では、この手がほとんど使えない。
大体、政治家になろう、なんて人間の多くは特殊な精神構造の持ち主みたいで、ある意味とんでもないポジティブ思考の人が多いらしい。
ボクなんかは、自分が仮に選挙に立候補して自分の名前が書かれてないと、「あぁ支持されてないんだな」と考えるのだが、政治家予備軍(候補者)たちは白票は支持の一種、と考えるようだ。こーゆーのを「白紙委任」という。「自分以外の名前を書かなかったんだから、ま、間接的に支持者だな」というコトらしい。見事なポジティブ・シンキング!
かくして、あなたの気に入らないヤツが、不思議なことに少数の彼(彼女)の支持者の票でメデタク当選し、勝手にあなたの払った税金を使ってワケの分かんないことをやらかすコトになる。
これが「何でこんなヤツが議員に?」という、あるあるネタのカラクリだ。

「入れたい候補がいない」のワケ

さて、「入れたい候補がいない」のワケだが、もしあなたが選挙の時にそう感じているなら、それはあなたが政治(家)に期待しすぎてる、とボクは思う。
そもそも自分が100%信頼して全てを任せられる人なんて、この世に何人いるのかギモン。とゆーか、1人もいないのでは?それがイヤなら自分が立候補するしかない。
詳しくは『完全投票マニュアル』を参考にしてほしいが、候補者を選ぶ、という行為は、「加点方式」ではなく「減点方式」でやるべきだ。

投票とは「よりマシなヤツを選ぶ」行為なのです。

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