「男性か、女性か」
この情報は分かりやすいし、ここでごちゃごちゃ書かなくても、「私は女性に入れる!」と固く決めている人も結構いそうな気がする。
しかし、この性別についての記載は、先進国の中では断トツの「性差別国家」として知る人ぞ知る存在となってしまっている我が日本において、候補者プロフィールから見つけることは意外に難しい。
というのも、選挙公報とかのプロフィールを見ても、年齢や所属政党とかはドーンと載っているけど、性別が載っているものは、まず見かけないのだ。
名前と写真でわかるだろ?!
性別が載ってない、という声、実は意外に聞かない。
でも、これは他の先進国では、ほとんど通用しない。
なぜか。性別が候補者プロフィールに載ってないと、わからないから。とってもシンプル。
というと、多分日本では多くのヒトがこう言うと思う。
「名前と写真でわかる」
確かに名前と写真はプロフィールにバッチリ載ってはいる。でも。
「名前と写真でわかる」
という思い込み(あえて思い込み、と言う)は、海外では差別にすらなり得る。
まず名前で性別を断定するのは若干危険だ。
事実、ボクの姉の名前は「まさみ」だが、姉と言わなきゃわからない。
男性にも「まさみ」さんはいるし、しかも姉の漢字と同じ漢字の人物が、事実いる。
写真も危険だ。はるな愛を初めて見た人の何%が性別を見抜けるか?
彼(彼女?)はレアケースだって?!
ある日あなたが目覚めたら、隣に亀井静香(この方の名前も結構トリッキーだぞ)が寝ていたとして、それを近藤春奈だと間違わない自信がありますか?
ボクはない。
ま、オッサンみたいなオバサンとか、オバサンみたいなオッサンは、町中に結構いる。
要は写真じゃわかんないかもよ、ということだ。
それでも性別欄がない理由
と、ここまで屁理屈めいたことを言いつつ、ボクがこんなことを書いているのは、日本人しか読まないという前提があるからだ。
海外では、性別について冗談半分にいろいろ言うのは、一歩間違えればセクハラです。
日本人や日本社会は、何のかんのでこの意識が低い。
会社によくいるらしいセクハラおやじの大半は、本当に悪気がないらしい。
だから余計に始末が悪い、という説もあるが。
と、普段は性的発言(暴言)があふれる日本だが、それでも候補者プロフィール上では突然、性別がなくなる。
理由は簡単で、政治家は男がやるもので、政界は男社会で、女がどうの、なんて実はどうでもいいハナシだから。だからプロフィールに性別なんて、必要ない。改めてこう書くと、なんか凄いな。
女性のことは女性に
2014年11月時点で、国会議員の女性比は8.1%らしい。つまり女性の国会議員は10人に1人もいない。これは先進国はおろか、全世界の国別比較で、日本は燦然と輝く129位。
これが経済指標とかだったら大パニックだと思うのだが、この手の話はあまり問題にならない。国会ですらこれだから、地方議会とかだとゼロってところも珍しくないだろう。
もちろん、人口の半分は女性なのだから、五分五分であってもホントはおかしくない。
地域の問題は、その地域に住む人間が一番わかる、と言って地元出身者を選ぶ人が、この性別の問題になると突然視野が広く(?)ジェンダーフリー、となるのは、やはりおかしい。
そもそもこんなの、ジェンダーフリーとは言わないけど。
ある問題を解決するために、その問題の当事者に近い人に解決を期待する、というのはとっても合理的だ。ならば、女性の問題は女性に、というのが、当然の結論になる。
今まで女性議員が女性に必ずしもプラスにはたらかなかった、という声も聞こえてきそうだが、まわりがトンチンカンな男ばっかりで、孤立無援で何の協力も得られなかった、というシチュエーションは容易に想像がつく。数が少なすぎるのだ。
結論:女性なら迷わず女性候補に一票
女性が働かないと働き手が少子化で減っているので、日本経済は沈没するしかない。
もちろん少子化自体も解決しないと、なのだが、出産経験のない男にこの問題は難問だ。
この国には解決すべき女性に絡む問題が山ほどある。
なので、「男性も迷ってたら女性候補に一票」