答えは「税金」。簡単だったかな?
ただし、これは納税者=国民が放置プレイした場合、の話。で、現状はそうなってる。
消費税と源泉徴収、というカラクリ
日本の税制、税金の仕組みは、他国に例がないほど見事にできている。
ただし、「勝手に取られ」ることに関しては、だが。
消費税は説明の必要がないだろう。何か買ったら、今だと8%取られる、アレである。
消費税も「勝手に取られ」ているが、まぁ、少なくとも、誰もが「取られ」ていることは分かっている。
なので、「勝手に取られ」る、という表現は、ひょっとすると適切ではないかもしれない。一応、消費税の仕組みは国民みんなで決めたことになっているから。そんな覚えはない、と多くのヒトは思うだろうが。
問題は、源泉徴収、だ。あなたが受け取っている給料やバイト代の明細を見ると、受け取る額が何故か減っているのではないだろうか。源泉徴収、という名目で。
源泉徴収、なんてそれっぽくない名前がついているので分かりにくいが、それは要するに、税金、である。これが海外では非常に珍しい制度なのだ。
多くの国では納税者は確定申告をする。税務署に、自分の収入は○○○○円なので、○○○○円納税します、と自分で計算し、自己申告するのだ。それが当たり前。
だが、日本では、サラリーマンや公務員などの、要するに勤め人は、納税者の負担を和らげるとかいう名目で、本人の知らないところで勝手に納税額を決められていて、税金を納めているという意識すらあまりなかったりする。これが源泉徴収のカラクリである。
ボクが2~3月に機嫌が悪い理由
因みにボクは、一度も勤め人の経験はないので、源泉徴収の経験はほぼゼロだ。毎年確定申告をしている。なので、自分が毎年いくら税金を取られている、というのは十二分に認識している。そして、それが「ロクでもない使い方」をされていて、ついでに税金を取る側の人間(税務署)も、その「ロクでもない使い方」をしているヤツらの一味である、というのも知っている。
なので、毎年2~3月(確定申告の時期)は、ボクの機嫌は極めて悪い。
税金の使い方は誰が決めている?
この「勝手に使われる」、「ロクでもない使い方」については、ここでは詳しく書かない。書きたくない。年度末にやたらと道路工事が増える話とか、まぁ、自分で調べて下さい。イチイチ書いてると、ボクの精神衛生上、よろしくないので。
で、この税金の使い道はいったい誰が決めているのか?
政治家が決めている、と思うかもしれないが、実はそうではない。具体的に税金の使い道を決めているのは、国や地方の役人である。ただ、その決定を変えさせる権限を、政治家は持っている。
ただし、日本の役人は極めて優秀で、自分の上司である政治家の言うことを聞いているフリをして、実は政治家をいいようにコントロ-ルする、というケースが多い、と言われている。因みにコレを「面従腹背」、と言う。
政治家の最も重要な仕事は、税金の集め方と使い道を決めることにある。ただ、日本の現状はここに書いてきた通りなので、しっかり役人の働きを監視できる人物、と言うのが、政治家に求められる素養ということになる。
そんな政治家の選び方は、『完全投票マニュアル』をどうぞ。